2015年10月8日(木)
那覇からおよそ20kmほど北に位置する北中城村にある、今から200年以上も前に建てられた沖縄伝統木造住宅『中村家』の見学に行ってきました。
まず、入口には石灰岩で造られた石垣の塀があり、案内板に『ヒンプン』と書かれてありました。ヒンプンには、家の中が見えない目隠しの役割と、魔よけの意味があるとの事でした。
塀の廻りには防風・防潮林が植えられ、木々を通った涼しい風が家屋に吹き込み暑さを和らげる効果と、近隣からの火災予防にもなっているとの事でした。
庭に入ると石畳があり、切妻の屋根には、本土では見慣れない丸みのある赤瓦と、その上に『シーサー』が鎮座。屋根葺き職人の親方さんが赤瓦と漆喰で独自のシーサーを作る権利があるとの事です。瓦の隙間は粘土のようなもので埋められて台風対策がなされていました。
涼しさのひみつは屋根にもあり、熱を逃がす独特の仕組みが織り込まれているとの事で、大昔から空気をうまくコントロールするすべがあった事に驚かされました。
中庭から見た玄関
屋根にシーサーが座っています。
縁側から見た一番座
手前から一番座・二番座・三番座
床下にも通気口があります。
軒先は葺きと土と竹を組んで熱を下げているとの事です。
中村家のすぐ近くにある中城城 世界遺産です。
中城城の城壁です。
サンゴ岩を組んでいました。